忍者一色になりがちだった伊賀の観光コンテンツに、新たな奥行きをもたらそうとする動きが活発化している。伊賀上野観光協会をはじめとする地元組織は、中世の山岳信仰や武将たちの足跡を再編した歴史プログラムの開発に乗り出している。
地域の観光業が目指すのは、表層的な名所巡りからの脱却だ。地元ガイドによる知られざる伝承の解説ツアーや、古道を歩くトレッキング企画など、滞在型で歴史を深く味わう試みが定着しつつある。忍者の知恵と弁慶の剛勇が交錯する伊賀の多面的な魅力は、国内外の旅行者を惹きつける強力なコンテンツとして新たな輝きを放ち始めている。