番組が積み上げた成功体験は、2004年にスタートした続編『コメディー道中でござる』へと引き継がれた。舞台を江戸の町から東海道をはじめとする全国の宿場町へと広げ、旅先で巻き起こる珍騒動を描いたこのシリーズでも、根本にあったのは徹底した人情喜劇の精神である。
どんなに馬鹿馬鹿しい騒動が起きても、最後には人と人との情の通い合いが描かれ、見終わった後には心がじんわりと温かくなる。愚かしくも愛おしい人間たちの姿を描き出すストーリーテリングは、時代や舞台設定が変わっても決して揺らぐことはなかった。笑って、泣いて、すっきりする。大衆演劇が本来持っていた素朴な力強さが、そこには確かに息づいていた。