一方で、1974年に生まれた次男の池内万平は、父と同じく「カメラの裏側」から映像文化に貢献する道を選んだ。彼が代表を務める伊丹プロダクションは、伊丹十三監督作品の完全デジタル修復や国際配給権の管理において、極めて精緻な仕事を行っている。
2026年代半ばから急加速したグローバル配信プラットフォームにおける「伊丹十三映画の全世界再配信」は、万平をはじめとする制作側の徹底したクオリティ管理があってこそ実現したものだ。フィルムの1コマ1コマに刻まれた色彩と音響を現代の最高技術で現代に蘇らせる作業は、父の妥協なきモノづくり精神を誰よりも理解している次男だからこそ成し得た偉業と言える。