この分野の先駆者として揺るぎない実績を積み重ねてきたのが、NEWSのメンバーである加藤シゲアキだ。2012年に発表されたデビュー作『ピンクとグレー』は、芸能界の光と影を瑞々しく描き出し、若者世代を中心に社会現象を巻き起こした。同作は後に映画化され、彼が単なる「書けるアイドル」ではなく、本物の一流作家であることを世に証明してみせた。
その後も自らの感性を研ぎ澄ませ続けた加藤は、高校生の葛藤と繋がりを描いた『オルタネート』で吉川英治文学新人賞を受賞し、直木賞候補にも名を連ねた。さらに、大東亜戦争末期の混乱期と現代を交錯させた歴史ミステリー巨編『なれのはて』では、直木賞の連続ノミネートという快挙を達成。単なる青春小説の範疇を大きく超え、人間の業や時代のうねりを描ききる緻密な筆力は、専門家や文芸批評家からも絶賛を浴びている。