がんの中でも、特に食生活の影響をダイレクトに受けるのが大腸がんである。玄米に豊富に含まれる不溶性食物繊維は、腸内の有害物質や二次胆汁酸を吸着して体外への排泄を促進し、腸内滞留時間を短縮させる。腸内環境が整うことで善玉菌が短鎖脂肪酸を作り出し、腸粘膜の炎症を抑えるバリア機能を高めるのだ。
さらに見逃せないのが、強力な抗酸化作用を持つフィチン酸(IP6)の存在だ。フィチン酸(IP6)は過剰な活性酸素を除去し、細胞のDNA損傷を防ぐ働きを担う。食物繊維との相乗効果により、大腸の粘膜細胞ががん化するリスクを重層的に軽減する仕組みが明らかになっている。