山麓の須磨浦公園駅から山頂を目指す旅は、昭和32年(1957年)に開業した歴史ある「須磨浦ロープウェイ」から始まります。定員46名の大型ゴンドラ「うみひこ」「やまひこ」に乗り込み、高低差約180メートル、全長464メートルを約3分15秒で一気に駆け上がります。眼下に広がる須磨海岸の白砂青松と、遠く明石海峡大橋を望む車窓風景は、関西屈指のパノラマビューです。
ロープウェイとカーレーターを乗り継いだ先に現れるのが、昭和33年(1958年)竣工の円形建築「須磨浦回転展望閣」です。建物の構造は以下の特徴を持っています。
- 1階:無料休憩所・昭和レトロゲームコーナー(懐かしのジュークボックスやインベーダーゲーム等の展示)
- 2階:ゲームコーナー・休憩スペース
- 3階:喫茶「コスモス」(床が約45分間で360度回転する全国的にも現存数が極めて少ない回転展望喫茶室)
- 屋上(展望デッキ):海抜246メートルから大阪湾・神戸空港・淡路島・播磨灘をぐるりと見渡す開放型デッキ
特に3階の喫茶「コスモス」では、席に座ったまま神戸の街並みから瀬戸内海の水平線へと景色がゆっくり移り変わる贅沢な時間を過ごせます。昭和レトロな空間で味わうクリームソーダやホットケーキは、若い世代からシニア層まで幅広い支持を集めています。
さらに奥の山頂エリアへ向かう場合は、1人乗りの「観光リフト」が接続しています。谷を渡るように設計されたリフトは開放感抜群で、春には桜、秋には紅葉の絨毯の上を滑空するような浮遊感を楽しむことができます。