人間の顔には約60個の表情筋が存在する。私たちが日常的に抱く感情は、これらの筋肉を動かし、微細な表情を作り出す。怒りや嫉妬、他者への敵意といったネガティブな感情を頻繁に抱いていると、特定の表情筋が過剰に緊張し、やがてそれが「デフォルトの顔」として定着してしまう。これが、いわゆる人相の正体だ。
特に口元の筋肉(口角下制筋など)や眉間のシワは、本人が意識していない時ほど顕著に現れる。2026年に発表された認知心理学の研究論文によると、不満や悪意を日常的に抱えている被験者は、無表情の時でも口角が下がり、周囲に「不機嫌で攻撃的な印象」を与えやすいことが実証されている。