民話の世界から飛び出し、大衆エンターテインメントの中で「おヨネ」が独自の個性を確立したプロセスも見逃せません。昭和から平成、そして令和の時代劇や連続テレビ小説(朝ドラ)において、おヨネは印象的なキャラクターとして度々登場してきました。
作品内での描かれ方は実に多彩です。ある作品では主人公を陰ながら支える忠義に厚い長屋の女将、別のドラマでは激動の幕末・明治を逞しく生き抜く商家の下女として描かれ、いずれも物語のバイプレイヤーとして強烈な存在感を放ちました。脚本家たちが彼女に託したのは、飾らない庶民の生活感と、どんな苦難にもユーモアを忘れない芯の強さです。
視聴者の間では「おヨネが出てくるシーンは泣ける」「人間味があって一番好きな登場人物」といった声が根強く、作品を彩る重要なエッセンスとして語り継がれています。