画面越しにも伝わっていた右京と米沢の絶妙な掛け合い。その信頼関係は、現場での水谷豊と六角精児の間柄そのものだった。
撮影現場において、水谷は常に六角の演技とアドリブを温かく受け止めていたという。緊迫した取調べや事件現場のシーンでも、二人のシーンになると現場には心地よい緊張感と遊び心が漂った。水谷からの「米沢さん、頼みますよ」という一言には、役を超えた本物の敬意が込められていたと撮影スタッフは語る。
六角が降板を考え始めた際も、水谷は彼の決断を尊重し、役者としての未来を温かく後押しした。劇中で米沢が警察学校の教官へ転身するという展開が用意されたのも、いつでも帰ってこられる場所を残しておきたいという、制作者とキャスト陣の愛ある配慮の表れにほかならない。