事態を重くみた豊中市は、直ちに当該園に対する特別監査を開始し、市内の全認可保育施設に向けた緊急安全点検を通達した。市長は記者会見で「徹底的な原因究明と厳正な対処を行う」と述べたが、行政の指導監督態勢そのものに対する批判の声は強まる一方だ。
これまで行われてきた定期監査が、実質的には提出書類の整合性を確認するだけの形式的な作業に陥っていなかったか。現場の保育士たちが抱えていた業務過多や安全管理上のリスクを、市側が事前に察知する機会は本当になかったのか。自治体のチェック機能が「事件後の後追い」に終始している現状に対し、市民の視線はかつてないほど厳しい。