夕暮れ時、東京都荒川区の静かな住宅街を歩くと、天窓から立ち上る真っ白な湯気が目に入る。今回の大幅刷新によって、昭和中期から続く伝統的な銭湯建築の力強い骨組みはそのまま生かしつつ、水回りや空調などの基幹設備を一新。浴室の足元には滑りにくい最新の防滑タイルが敷き詰められ、照明には温かみのあるLEDが巧みに配されている。
歴史ある公衆浴場業が全国的に厳しい局面に立たされる中、この店が見せた意欲的な投資は単なる老朽化対策の域を遥かに超えている。伝統的な折り上げ格天井を仰ぎ見ながら、軟水化された極上の湯に身を沈める体験は格別だ。清掃の行き届いた脱衣所には最新の高性能ドライヤーや電子決済対応ロッカーも完備され、銭湯初心者でも一切のストレスを感じることなく快適に過ごせる。