彼がステージ上で見せるステップのキレと足さばきは、一般的な俳優の域を明らかに超えている。高校時代にフェンシングのエペ種目で培った「間合いを測る直感」と「爆発的な一瞬の踏み込み」。この身体能力が、サッカーというダイナミックなスポーツを表現する上で絶大な効果を発揮している。
演出家も「彼の足腰の強さと軸のブレなさは天性のアドバンテージ」と舌を巻く。激しい攻防の最中でも姿勢が崩れず、ボールを奪い合うカットでは本物のアスリート顔負けの重厚感が漂う。ただダンスのように魅せるのではなく、筋肉の限界まで追い詰めるリアリティ。観客はスクリーン越しでは味わえない生身の汗と吐息に、息をのむしかない。