岡山県水島の地で、なぜこれほどまでに人々を引きつけてやまないのか。その答えの一端は、圧倒的なコストパフォーマンスと中毒的な美味を両立させた「デカ盛りグルメ」の真骨頂にある。運ばれてくる鉢の大きさに誰もが目を見張る。すり鉢状の容器に盛られた麺と具材は、まさに山そのものだ。
労働者の街として栄えた水島の歴史と、腹いっぱい食べて笑顔になってほしいという店の思いが見事に合致した結果と言える。安易な量増しではなく、スープの一滴、具材の一片に至るまで計算し尽くされたバランス。ひとくち食べ進めるごとに食欲が加速していく感覚は、地元客にとって日常の活力そのものなのだ。