西城秀樹のカリスマ的なスタイルはいかにして誕生したのか。その背景には、型破りな表現への飽くなき探求心があった。スタッズを散りばめた革ジャン、胸元を大きくはだけたシャツ、そしてフリンジが揺れるアグレッシブなステージ衣装。それまでの歌謡界の常識であった紳士的なスーツ姿とは一線を画すスタイルは、彼自身が敬愛する海外のアリーナロックアーティストからの直接的な影響と、自身の野性的な感覚が融合した結果だった。
圧巻だったのは、その歌唱フォームだ。身体全体を楽器として鳴らすかのように、膝を折り、背中を反らせ、絞り出すように放たれるハスキーボイス。マイクを極限まで口元に近づけ、時に吐息やシャウトをダイレクトに叩きつけるそのパフォーマンスは、音響スタッフやプロデューサーを驚愕させた。計算し尽くされた美しさと、制御不能な生のエネルギー。その危うい均衡こそが、人々を虜にして離さない中毒性の源泉だったのだ。