『With Arms Wide Open』の歌詞は、父親になる男の心理的な揺らぎと覚悟が生々しく描写されています。冒頭からサビに至る感情のグラデーションは、まさに洋楽ロック史に残る名詩です。
【冒頭部分の和訳】
「今日、知らせを聞いたばかりなんだ / 命が宿り、君がここにやって来ると / 一瞬、足がすくんで言葉を失った / 胸の中に重い涙が込み上げてきて、僕は泣き崩れた」
予期せぬ知らせに呆然とし、重圧から涙を流す導入部から、楽曲はサビで一気に視界が開けるようなドラマ性を帯びます。
【サビ部分の和訳】
「両手を大きく広げて、太陽の光の下で / 両手を大きく広げて、この場所へ君を迎え入れよう / すべてを見せてあげるよ / 両手を大きく広げて」
後半では「もし僕に祈ることができるなら、ただ一つだけ願う / 息子よ、どうか僕のようにはならないでくれ」と切実に歌い上げられます。自らの弱さを認めつつ、我が子には自分以上の人生を歩んでほしいと願う親心のリアリズムが、聴く者の涙を誘います。