暗殺者としての冷徹な顔の裏で、銀はポートマフィアの仲間たちと独自の深い信頼関係を築いています。
兄・芥川龍之介との複雑で温かな兄妹愛
銀にとって兄・龍之介は唯一無二の肉親であり、最大の敬愛対象です。龍之介は太宰への執着や自身の病弱な肉体によって常に破滅的な戦い方をしますが、銀はそんな兄の身体を誰よりも案じています。龍之介もまた、他者には一切見せない不器用な優しさを銀に対して示しており、2人の間には言葉を多く交わさずとも通じ合う絶対的な情愛が存在します。
樋口一葉との微笑ましい女子関係
芥川龍之介の直属の部下である樋口一葉とは、プライベートでも親交を持つ間柄です。当初、樋口は銀の正体が女性であり龍之介の妹だと知らず、芥川と仲睦まじく歩く美女(銀)を目撃して激しく動揺し、尾行するというコミカルな名シーンが描かれました。正体が明かされた後は、樋口の「兄への好意」を生暖かく見守りつつ、一緒に買い物に出かけるなど、血生臭いマフィア生活における貴重なオアシスのような友情を育んでいます。
立原道造との相棒関係と裏切りの葛藤
同じ黒蜥蜴の十人長として現場を率いる立原道造とは、軽口を叩き合える気心の知れた戦友です。しかし物語中盤、立原が軍警最強の特殊部隊「猟犬」の第5の隊員として潜入していたスパイであることが判明します。立場が敵味方に分かれてもなお、黒蜥蜴として共に修羅場を潜り抜けてきた絆は消えず、互いに対する複雑な感情が物語に重厚なドラマを生み出しました。