彼女の才能の裾野は、アートフィルムだけに留まらなかった。特撮ドラマ『仮面ライダー響鬼』で演じた敵幹部の姫役では、妖艶さと冷酷さを併せ持つ怪演を披露し、子供向け番組の枠組みを軽々と超えて大人たちの視線をも釘付けにした。
さらに日本のテレビドラマ界において彼女の硬質な魅力が爆発したのが、大ヒットサスペンスドラマとして語り継がれるドラマ『ブラッディ・マンデイ』だ。三浦春馬が演じる主人公の天才ハッカーを支え、テロ組織と対峙する警察庁警備局公安特殊三課の捜査官・南海かおる役。銃を構えるシャープなアクション、緊迫した状況下で見せる冷静な判断力、そして時折のぞかせる仲間への情――。重厚なサスペンスドラマの緊迫感を支える屋台骨として、彼女のリアリティある身のこなしは欠かせないものとなっていた。