劇中で重要な鍵を握る「あの絵画」。アトリエで修復が進められていたその絵には、一体何が描かれていたのだろうか。
和子の解説によれば、その絵は数百年前、世界で大きな戦争や飢饉が続いていた時代に描かれたという。一見すると絶望的な時代背景でありながら、そこに描かれていたのは静かに佇む人物と、穏やかな風景だった。千昭は「何があったのか分からないが、どうしてこんな時にこんな絵が描けたんだろう」と想いを馳せる。
未来という荒廃した時代に生きる千昭にとって、その絵画は単なる芸術作品ではなく、「絶望の中でも人は美しいものを残せる」という希望の象徴だった。だからこそ彼は、規律を破り、二度と戻れなくなるリスクを侵してまで過去へ跳んだのだ。絵画を未来へ残す役割を真琴が引き継ぐことで、二人の絆は過去・現在・未来を結ぶ架け橋となった。