家族みんなで食卓を囲む際、特に配慮が必要となるのが小さな子供と妊婦の摂取量です。大人にとっては問題のない枚数であっても、身体機能が未成熟またはデリケートな状態にある層には強い負荷がかかります。
小さな子供は腎臓の排泄機能が未発達であり、大人と同じ濃度のナトリウムをうまく体外へ排出できません。幼少期に濃い味付け海苔を日常的に多食させると、濃い味付けへの嗜好性が固定化してしまうほか、将来的な生活習慣病の素地を作りかねません。子供に与える際は、1日に小袋1袋(5〜6枚)程度に留め、幼児食期には味の付いていない焼き海苔を細かくちぎって与える工夫が推奨されます。
また、妊娠中の女性にとって海苔は造血作用を持つ「葉酸」や「鉄分」を豊富に含む心強い食材ですが、ヨウ素の過剰摂取には最大の警戒を払う必要があります。母体がヨウ素を摂りすぎると、胎盤を通じて胎児の甲状腺に移行し、新生児の一過性甲状腺機能低下症などを招く恐れが指摘されています。加えて、妊娠中は妊娠高血圧症候群やむくみを防ぐためにも徹底した減塩が求められる時期です。妊娠期間中は味付け海苔の連食を控え、出汁や他の海藻類との重複摂取にも気を配りましょう。