日本のエンタメ史において、野島伸司が描く人間ドラマの衝撃は計り知れない。過激で切ない人間模様を描く野島作品において、多面的な魅力を引き出された彼の演技は、単なるアイドル俳優の枠を大きく飛び越えるものだった。日本芸能界における彼のポジションは、この時期の挑戦によって決定づけられたと言っても過言ではない。
TBSの看板枠である「金曜ドラマ」をはじめ、NHKの大河ドラマや連続テレビ小説など、局の枠を超えて幅広く重用された背景には、確かな演技力と作品に馴染む柔軟さがあった。華やかな光が当たる一方で、役柄の重圧や葛藤と向き合い続けた日々が、役者としての深みを育んでいった。