室内の明かりや網戸に付着する緑色の極小昆虫は、見た目が酷似していても生態や発生源が大きく異なります。現場で確認される代表的な種類は以下の通りです。
1. クサカゲロウ(成虫)
翅が透明なレース状で、体が細長い淡緑色(体長約10〜15mm)をしているのが特徴です。飛び方は非常に緩慢で、夜間に室内の照明へふらふらと引き寄せられて侵入します。幼虫はアブラムシなどを貪食する「農業上の益虫」として知られますが、成虫は刺激を受けると悪臭を放つ器官を持っています。
2. ヨコバイ・ウンカ類(ツマグロヨコバイ、ヒメトビウンカなど)
体長約2〜6mmほどの非常に小さな昆虫で、セミを極端に小型化したような楔形(くさびがた)の体躯を持ちます。危険を感じると横歩きしたり、ピンと勢いよく跳躍して視界から消えるのが特徴です。近隣の水田、河川敷の雑草、芝生などから風に乗って大量飛来します。
3. アオバハゴロモ
体長約9〜11mmで、粉を吹いたような白みがかった鮮やかな黄緑色をしています。翅を屋根のように閉じて植物の茎にじっと止まる姿が見られ、庭木やベランダの植栽に生息し、明かりに誘われて窓辺に飛来します。
4. アブラムシ(有翅虫)
体長約1〜3mmの微細な虫です。春や秋の繁殖期になると翅を持つ「有翅虫(ゆうしちゅう)」が発生し、新たな寄生先を求めて空中を漂います。ベランダのプランターや室内の観葉植物に付着し、短期間で爆発的に増殖するリスクを孕んでいます。
5. カメムシの幼虫(アオクサカメムシなど)
成虫はおなじみの五角形ですが、孵化したばかりの幼虫は体長約2〜4mmの丸っこい形状をしており、鮮やかな緑色や斑点模様を帯びています。成虫と同様に強烈な悪臭成分(トランス-2-ヘキセナールなど)を分泌するため、室内での扱いに最も注意を要する存在です。