照明が落ち、大歓声の中で暗闇から浮き上がる色鮮やかな文字。現代のコンサート演出はレーザーやLEDディスプレイが多用され、客席側も暗がりと強い光のコントラスト線上に晒される。そのため、文字の縁取り幅や配色理論が以前にも増してシビアに計算されるようになった。
最近のトレンドは、補色関係を意識した「2重縁取り」と、遠くからでも一目で文字のシルエットが判別できるユニバーサルデザインフォントの採用だ。過剰な装飾を削ぎ落とし、伝えたいメッセージを1〜2言に絞り込むミニマリズムが主流となりつつある。派手さよりも「一瞬で伝わるか」が勝負の分かれ目なのだ。