トレンチコートの着こなしに関して、ネット上では「ベルトは常に後ろで結んでおくのが正解」「バックルを背中の真ん中に置くのがルール」といった情報が散見されますが、これらには現場視点での誤解が含まれています。
誤解1:バックル(金具)を結び目の中心に持ってくるべき?
実は、バックルを結び目の中心に巻き込もうとすると、金具の厚みで結び目がゴツゴツと肥大化し、背中が丸く見えてしまいます。プロのスタイリングでは、バックルは結び目の中心からあえて少し横(左脇寄り)に逃がすか、バックルを通さずに生地部分だけで結び目を作るのが鉄則です。これにより、結び目が平坦でコンパクトになり、スマートなバックスタイルが完成します。
トレンチコート 前結び 後ろ結び 違いの使い分け
「前結び」と「後ろ結び」はどちらが優れているかという議論がありますが、本来は着用意図によって使い分けるものです。ボタンを留めて前でベルトをきゅっと絞る前結びは、クラシックで構築的な「ドレスコート風」のシルエットを作り、防寒性やフォーマル感を高めます。一方の後ろ結びは、前を開けて羽織る際の「動きやすさ」と「抜け感のある細見え」を両立させるためのアレンジです。