なぜ彼は、安泰に見えた芸能界での俳優業からビジネスの世界へと大きく舵を切ったのか。その原点には、若い頃の過酷な体験と、死線を彷徨った病の記憶がある。
平成のテレビドラマ史に刻まれる大ヒット作に出演し、過密スケジュールをこなしていた20代後半、彼は内臓破裂という大病に見舞われた。生死の境を彷徨う中で痛感したのは、「人間の身体の脆さ」と「本当の健康の価値」だった。退院後、自らの身体を整えるために解剖学や栄養学を徹底的に独学。その知識の蓄積が、やがてヘルスケア関連の商品開発へと結実していく。華やかなスポットライトの裏で培われた危機感が、彼を実業家へと突き動かす原動力となった。