今のテレビやネットコンテンツは、あまりにも安全に作られすぎている。編集でミスはカットされ、テロップが笑うべき場所を指示する。そこには、予定調和の心地よさはあっても、ハラハラするような緊張感はない。
染之助・染太郎の芸には、常に「失敗するかもしれない」という生々しいスリルが同居していた。だからこそ、技が決まった瞬間のカタルシスは爆発的だったのだ。失敗すらも笑いに変える染太郎のトーク力と、絶対に落とさない染之助の信頼関係。あのヒリヒリするようなライブ感こそが、現代人が飢えているものなのかもしれない。