アートの世界で高い評価を受ける一方で、バラエティ番組にゲスト出演した際に見せる「野生の感性」も健在だ。とりわけ彼の「匂いに対する異常な感度」は有名で、警察犬並みの嗅覚で出演者の持参した物を言い当てたり、空間の微細な変化を察知したりするエピソードは、視聴者に強烈なインパクトを与え続けている。
この五感の鋭さこそが、彼の絵画における独特な質感や色彩バランスの根源でもある。目で見た風景をそのまま描くのではなく、匂いや音、肌で感じた温度を色に変換してキャンバスへ叩きつける。彼にとって絵を描く行為とは、五感全体で受け止めた世界をそのまま吐き出す「生命の排泄」に近いのかもしれない。