SNSや健康系コミュニティ上では、「果物はヘルシーだからいくら食べても太らない派」と「果糖はダイレクトに脂肪肝の原因になるから完全カット派」で激しい議論が巻き起こっています。ネットの反応を俯瞰すると、極端な言説に惑わされ、健康的な果物の恩恵まで手放してしまうケースが散見されます。
真実はその中間にあります。生の果物に含まれる水分と食物繊維を同時に摂取する分には、果糖の代謝スピードが抑えられるため、中性脂肪への転換リスクは最小限です。しかし、ヘルシーなイメージを巧みに利用した「ドライフルーツ」には重大な落とし穴が潜んでいます。
果実を乾燥させ水分を蒸発させると、体積あたりの栄養素とともに糖質も猛烈に濃縮されます。例えば、生のぶどう100gの糖質は約15.2gですが、レーズン100gの糖質は約76g以上に跳ね上がります。白米1杯分を遥かに凌駕する糖質量を、噛みごたえのある一口サイズで無自覚に摂取してしまう構造こそが、ドライフルーツに潜む危険性の正体です。