「探さないでください」「自分の意志で出ていきます」。書き置きに並ぶ言葉は、一見すると強い拒絶の意思を示しているように見える。しかし、児童心理の専門家はこれを「逆説的なSOS」と分析する。本当に誰とも関わりたくないのではなく、現在の環境から逃げ出したいという限界の表明なのだ。
特に近年の傾向として、手書きのメモではなく、共有タブレットやPCのデスクトップにテキストファイルとして残されるケースが増えている。感情の起伏が読み取りにくいデジタルテキストは、家族に「本人の冷静な決断」と思い込ませ、捜索願の提出を遅らせる要因にもなっている。