年齢的なアプローチも見逃せない。20代から30代前半にかけて魅せた「アイドルの象徴」としてのシャープなビジュアルから、40代を迎えた今、大人の男としての「重厚感」へシフトしているプロセスとも捉えられる。
年齢を重ねるにつれて人間味や深みを増していく俳優は多い。海外のハリウッドスターを見渡しても、若き日の繊細なルックスから、年齢とともに威厳と貫禄のある体躯へと変化し、代表作を生み出していくケースは枚挙に暇がない。松本が魅せる現在のシルエットは、少年性の脱却であり、本格的な「名優」としての第二章が始まった証左とも言える。