潮目が変わったのは、2026年秋のことだ。日本テレビ内部で進行していた翌春の番組改編会議において、水卜アナ側から「今後のキャリアとライフスタイルを見つめ直したい」との意向が提示されたという。連日午前2時起きという過酷な朝帯の帯番組を長年背負い続けてきた肉体的・精神的負担は、想像を絶するものがあった。
「彼女はまさに職人でした」。そう語るのは、同局のベビーカー世代向け番組を手掛ける中堅プロデューサーだ。生放送での完璧なタイムキープ、不測の事態における冷静沈着な報道対応、そして共演者を包み込む空気感。どれをとっても代わりのきかない存在だった。しかし、30代最後の年を迎えた2026年、現場の最前線で走り続けることへの限界と、新しい表現者としての衝動が彼女の中で交錯したことは疑いようがない。