この劇的な変化の裏には、地域住民と都市部からの若き移住者たちが結成したプロジェクトチームの存在がある。数年前まで雑草が生い茂り、近寄りがたかった川床の掃除から始まった活動は、今や広域的なエコ・ツーリズム事業へと発展した。
「最初は数人で始めた清掃活動でしたが、SNSでの発信をきっかけに若い世代の参加が一気に増えました」。そう語るのは、保全団体の代表を務める30代の移住者だ。現在では週末になると、歴史ガイドツアーや地元のオーガニック食材を使ったマルシェが開催され、遠方からの来訪者で賑わいを見せる。古い伝統を守るお年寄りと、新しい知恵を持ち込む若者が手を携える姿は、過疎化に悩む地方都市にとっての大きな希望となっている。