2026年の最新医療知見においても、軽度から中等度の症状に対しては身体への負担が少ない保存療法が第一選択として支持されています。日本手外科学会や日本整形外科学会に所属する整形外科専門医が推奨しているのが、神経の滑走性を高める「神経モビライゼーションストレッチ」です。強引に揉みほぐすのではなく、手首と指を段階的に伸ばしながら神経の癒着を優しく解き解す動きを、1日2〜3回短時間行うのが極めて効果的とされています。
夜間の安静を保つ「ナイトスプリント療法」の併用も欠かせません。就寝中の手首が無意識に曲がるのをサポーターで固定して防ぐことで、夜間の手根管内圧上昇を劇的にカットします。手根管症候群診療ガイドラインでも効果が認められているこの初期対策は、自宅ですぐに始められる根本改善の強力な一手です。