大勢の前で話すことに極度の恐怖を感じる場合は、本番の心理的プレッシャーを物理的に緩和するアプローチが有効です。
まず、「全員にウケる講義をしよう」という目標を捨てることです。参加者のうち、熱心に聞いている「前のめりな1〜2人」を見つけ、その人に向かって語りかけるように視線を配ると、会場全体の視線に対する恐怖心が和らぎます。
また、冒頭の自己紹介で「普段はあまり人前で話す機会がないため、少々緊張しておりますが、現場のリアルな実態をお伝えできればと思います」と緊張をあらかじめ自己開示(カミングアウト)してしまう手法も効果的です。自分の心理状態を言葉にしてしまうことで、受講者側は「温かい目で見守ろう」という受け止め方に変わり、会場の空気が一気に和らぎます。