このシーンで読者を驚かせたもう一つの要素が、骨付き肉を食べながら平然と山賊を撃ち抜いたラッキー・ルウの行動です。
少年漫画の第1話において、味方サイドのキャラクターが一切の警告なしに敵の頭部を撃ち抜いて命を奪う描写は、当時極めて異例でした。シャンクスが言葉を発した瞬間、目配せすら交わさずに引き金を引いたラッキー・ルウの連携は、赤髪海賊団の結束力と危険性を同時に証明しています。
「聖人君子の正義の味方」ではなく、「無法の世界を生き抜く本物の海賊」であることを読者に見せつけたこの演出は、少年誌の枠組みを超えたリアリティと凄みを生み出す要因となりました。