山形市七日町の「御殿堰カフェ」は、江戸時代の用水路沿いに建つ。築90年の元呉服商の建物だ。格子戸と蔵造りの外観がそのまま残る。店内では、むき出しの梁が圧倒的な存在感を放つ。
鶴岡市の「知憩軒」は別格だ。築150年。庄内藩の武家屋敷を改装した空間は、国の登録有形文化財に指定されている。広い縁側から見える日本庭園。四季折々の風景が楽しめる。ランチタイムには予約必須の人気店となっている。
酒田市の港町文化を映す古民家カフェ群
酒田市には独自の古民家カフェ文化がある。かつて北前船の寄港地として栄えた港町の歴史が、建築に刻まれている。「山居倉庫カフェ」は1893年建造の米倉庫を活用。巨大な木造倉庫の内部空間は、高さ10メートル超。圧倒的なスケール感が訪問者を驚かせる。
本間家旧本邸近くの「さかた海鮮市場内カフェ」は、明治期の商家建築。二階建ての重厚な造りが特徴だ。かつて海産物問屋だった建物は、独特の塩分を含んだ木材の香りが今も残る。