山形県内各地で確認されている目撃件数は、2026年に入り加速度的に跳ね上がっている。山形市や米沢市、鶴岡市など主要都市の郊外から中心部近くにかけて、体長1メートルを超える大型のツキノワグマが相次いで目撃された。特に早朝の住宅街での徘徊や、果樹園での農作業中の遭遇事故が多発。農家が手塩にかけて育てたサクランボやリンゴが荒らされるだけでなく、作業中の住民が背後から突如襲われ、重傷を負う深刻な人身被害まで発生している。
ある70代の農家男性は「長年ここで作業をしてきたが、昼間に堂々と畑に降りてくる姿を見るのは生まれて初めてだ。声を出しても爆音を鳴らしても逃げる気配がない」と吐露する。これまでは「鈴を鳴らせば逃げる」と信じられてきたが、人間に慣れてしまった個体に対しては従来の常識が通用しなくなっている。こうしたリアルな被害の拡大は、地域の平穏な暮らしを根底から揺るがしている。