1958年、東京都出身の彼女が一躍脚光を浴びたのは1970年代後半のことだった。モデル活動を経て本格的に演技の道へ進むと、寺山修司が脚本を手掛け東陽一が監督を務めたATG映画『サード』(1978年)でヒロインを熱演。瑞々しくもアンニュイな魅力を放ち、日本映画界に鮮烈なインパクトを与えた。
当時の映画界は独立プロやATG作品が新しい表現を模索していた変革期。そんな時代背景の中で、一筋縄ではいかない人間の危うさや愛おしさを体現できる若手女優として、彼女は異彩を放っていた。芸能界の第一線へと駆け上がった彼女は、瞬く間に数々の名監督から熱視線を浴びる存在となったのだ。