デザインプロダクトの監修を手掛けるプロダクトデザイナーの深澤直人は、この新店舗の空間意匠においても極めて重要な役割を果たしている。無駄を徹底的に削ぎ落とした「素」の美学。それが、この都市型旗艦店の中でいかに立体化されているか。
天井の配管やコンクリートの質感を剥き出しにした無骨なベース空間に、温かみのある無垢材や再生アルミの棚が整然と並ぶ。深澤が追求したのは、都市のノイズを脱ぎ捨てられる「引き算の空間」だ。視線が奥へと自然に抜けるレイアウトは、限られた都市部のフロア面積を感じさせない圧倒的な開放感を生み出している。グローバル旗艦店としての存在感を際立たせる仕掛けが、フロアの随所に散りばめられている。