ネット上の情報には一部誤解や古い慣習が混在しており、現場で施主が判断を誤りやすいポイントが存在します。
誤解1:「身内だけの三回忌なら引き出物(粗供養)は用意しなくてよい?」
「家族だけだから引き出物は不要」と省略してしまうケースがありますが、これはトラブルの元です。参列者は身内であっても香典やお供え物を持参して訪れます。施主側は会食の席に「引き出物(粗供養品)」を1世帯につき1つ必ず用意しておくのがマナーです。相場は3,000円〜5,000円程度で、お茶・海苔・洋菓子などの「消え物」や、相手が自由に選べるカタログギフトが喜ばれます。
誤解2:「お布施は白封筒なら何でも構わない?」
お布施袋は郵便番号枠のない「無地の白封筒」または「奉書紙」を使用します。表書きは濃墨の毛筆(または筆ペン)で「御布施」と書き、下に施主のフルネームまたは「〇〇家」と記載します。薄墨を使うのは四十九日までの香典(急な不幸に涙で墨が薄まった意)であり、あらかじめ予定が決まっている法要のお布施には通常の黒墨を使用するのが正しい作法です。また、僧侶に手渡しする際は直接手で渡さず、小さなお盆(切手盆)に乗せるか、袱紗(ふくさ)の上に広げて差し出すのが礼儀です。