診断を受けた患者が最も直面する疑問が、「納豆アレルギーは一度発症したら治るのか」という点です。現時点における臨床医学の見解では、確立された根治療法は存在せず、原因となるアレルゲンの完全除去(納豆を食べないこと)が基本原則となります。
ただし、大豆食品のすべてを諦める必要はありません。ここが納豆アレルギーの非常に特殊なポイントです。
・食べても問題ないもの:
豆腐、味噌、醤油、豆乳、きな粉、枝豆などの一般的な大豆製品。これらにはポリガンマグルタミン酸が含まれていないため、納豆アレルギー患者であっても通常通り摂取できます。
・避けるべきもの・注意すべきもの:
納豆全般(ひきわり納豆、乾燥納豆スナックを含む)。また、ポリガンマグルタミン酸は保水性や増粘効果に優れているため、一部の加工食品の増粘剤、健康食品、スポーツドリンク、さらには化粧品や保湿剤に添加されているケースがあります。原材料表示に「ポリグルタミン酸」「PGA」などの記載がないか確認する習慣が必要です。
なお、サーフィンをやめてクラゲに刺される機会が完全になくなれば、体内のIgE抗体価が数年から十数年かけて徐々に低下していく可能性は指摘されています。しかし、自己判断で納豆の摂取を再開するのは極めて危険であり、再摂取を検討する場合は必ず専門医の指導のもとで「経口負荷試験」を行う必要があります。