Q1:赤ちゃんが自分で寝返りをしてうつぶせ寝になってしまう場合、夜中でも仰向けに戻すべきですか?
A1:生後5〜6カ月頃になり、自力で寝返りをし、さらに元の仰向けに戻る「寝返り返り」が自在にできる状態であれば、睡眠中に自然とうつぶせになっても無理に起こして戻し続ける必要はないとされています(米国小児科学会等の国際ガイドライン)。ただし、寝返りはできるが自力で戻れない初期の段階や、生後1歳未満の期間は、親が気づいた時点で仰向けに戻してあげるのが安全です。また、寝床の周囲に柔らかい敷布団、枕、毛布、ぬいぐるみを一切置かない「固くフラットな環境」を徹底することが前提条件となります。
Q2:SIDSが起きるのは夜間の深い睡眠中だけですか?昼間の短時間の昼寝でも起きますか?
A2:夜間に限らず、昼間の短時間の昼寝であっても発症します。保育施設等で発生する痛ましい事例の多くも、日中の午睡(お昼寝)の時間帯に集中しています。昼寝だからといってソファーの上に寝かせたり、チャイルドシートに座らせたまま長時間の睡眠をとらせたり、うつぶせ寝を放置することは極めて危険です。時間帯や場所にかかわらず、眠る際には常に安全な平面の寝具に仰向けで寝かせる習慣を崩さないでください。
Q3:入眠時のおしゃぶりの使用は、SIDSの予防に効果があるというのは本当ですか?
A3:事実です。国内外の複数の大規模疫学調査において、睡眠時におしゃぶりを使用している乳児はSIDSの発症率が有意に低いことが示されており、米国小児科学会(AAP)の推奨事項にも盛り込まれています。口におしゃぶりがあることで気道が物理的に確保されやすく、舌根沈下を防ぐほか、吸啜反射によって覚醒反応が高まるためと考えられています。ただし、首にひもを掛けた状態でのおしゃぶり使用は絞扼事故の恐れがあるため厳禁です。また、赤ちゃんが嫌がる場合は無理に押し付ける必要はありません。