多くの女性が「別れた相手になぜあんな恥ずかしいメッセージが送れるのか」と首を傾げます。しかし、ロミオメール送信者の内面では、極めて自己中心的なロジックが完成しています。
第一に挙げられるのが強烈な自己陶酔(ナルシシズム)です。彼らは現実の自分ではなく、「愛に苦悩しながらも一途に想い続けるかっこいい男」という理想のセルフイメージに酔いしれています。相手に届けるための連絡ではなく、自分が気持ちよくなるための自己表現に過ぎません。
第二に記憶の都合のよい改ざんです。人間の脳は過去の嫌な記憶を薄れさせる傾向がありますが、彼らの場合はさらに極端です。「自分が振られた」「自分が裏切った」という屈辱的な事実を無意識に書き換え、「お互いに若気の至りで衝突しただけ」「相手が素直になれず拗ねているだけ」と解釈します。
第三に、他者境界の決定的な欠如です。相手を一人の自立した人間としてではなく、「自分の思い通りになる所有物」と認識しています。そのため、相手に新しい恋人や配偶者がいる可能性、あるいは平穏な生活を送っている現実に思いが至りません。現状の孤独やプライドの低下を埋めるために、手近な過去の相手を利用しようとしているのです。