長年にわたりスキンケア研究を牽引してきた資生堂や、日本皮膚科学会の学術発表においても、日本人の肌特性を科学的に定義する議論が熱を帯びている。そこで国際的な基準として再評価されているのが「フィッツパトリック尺度」だ。
紫外線に対する反応パターンに基づき、肌タイプをⅠからⅥの6段階に分類するこの尺度において、日本人の多くはタイプⅢからⅣに位置する。日光を浴びた際に赤くなりやすく、その後にじんわりと黒くなる繊細な反応を示しやすい。この皮膚科学的な特性こそが、メラニンの過剰生成やシミ、くすみを引き起こす最大のトリガーとなっている。単なる流行のメイク色選びにとどまらず、自分の肌が持つ本来の防御システムを正しく認識することが不可欠なのだ。