R指定の全楽曲において作詞を担当するボーカル・マモのリリックには、既存のJ-POPが描く綺麗な恋愛模様とは対極の、人間のドロドロとした本音や狂気が色濃く反映されています。「殺したいほど愛してる」というフレーズに象徴されるのは、理性を失うほどの激しい執着と依存心です。
相手を愛するあまりに憎らしくなり、いっそ壊してしまいたいと願う心理は、心理学でいう「愛憎のアンビバレンス(両価性)」そのもの。マモの描く言葉は、社会的なタブーや綺麗事で覆い隠されがちな人間の生々しい感情を抉り出し、居場所のない孤独を抱える若者たちの痛みに寄り添うシェルターのような役割を果たしてきました。過激なワードの奥底にあるのは、誰よりも純粋で不器用な愛の渇望なのです。