アジアにおける同社の成長を語る上で欠かせないのが、伊藤忠商事株式会社との強力なアライアンスだ。同社のアジア青果事業および加工食品事業が伊藤忠グループの傘下に入ったことで、従来の枠組みを超えた資本・物流の再編が一気に進んだ。総合商社が持つグローバルな物流ネットワークと資金力、そしてドールが長年培養してきた農業技術が融合したことで、アグリビジネス産業における競争力は飛躍的に高まっている。
さらに、グローバル本社であるDole plcとのグローバルな連携も密であり、世界規模の品種改良データや気候リスク分散の知見が日本法人へ即座に共有されている。代表取締役社長の青木寛率いる経営陣は、商社ならではのコールドチェーン網と販売チャネルを活用し、コンビニエンスストアや大手スーパーとの直接取引を強化。従来の多層的な流通構造をシンプルに作り変えることで、新鮮な青果をスピーディに届ける高効率なビジネスモデルを確立した。