厚生労働省が公表した最新の健康調査によると、成人の約3割が恒常的な睡眠障害や質の低下を抱えている。特に働き盛り世代や高齢層における睡眠時間の削り取りは深刻で、日々の「睡眠負債」が脳にジワジワとダメージを与え続けているのが現状だ。
日本睡眠学会の専門家も、中年期からの慢性的な睡眠不足が後年の認知機能低下と密接に相関していることを指摘する。睡眠時間が1日6時間を切る生活が長期間続いた場合、認知症の初期症状が出現する確率が有意に高まるという。もはや「眠らなくても平気」という強がりは、将来の脳の健康を無防備に晒す危険な行為に過ぎない。