『ウィキッド』の物語を深く理解する鍵は、シズ大学で交差する若者たちの複雑な人間関係にあります。単なる善悪の対立ではなく、それぞれの正義やエゴが絡み合う緻密な人間模様が描かれます。
【主要キャラクターの相関と背景】
・エルファバ(西の悪い魔女):緑色の肌と驚異的な魔法の才能を持って生まれた主人公。周囲からの差別に傷つきながらも、正義感が強く不条理を許さない純粋な心の持ち主。
・グリンダ(善い魔女・ガリンダ):誰もが認めるブロンドの美女。自己顕示欲が強く野心家だが、本質的には純真で心優しい一面を持ち、エルファバと唯一無二の友情で結ばれる。
・フィエロ:ウィンキー国の気ままな王子。当初は享楽的な快楽主義者として振る舞いグリンダと交際するが、エルファバの孤高の魂に触れて本気の愛に目覚める。
・ネッサローズ(東の魔女):エルファバの妹。生まれつき足が不自由で車椅子生活を送る。父の愛を一身に受けて育つが、後にボックへの執着から歪んだ独裁者へと変貌する。
・ボック:マンチキン人の純情な青年。グリンダに片思いしていたが、彼女に体よくあしらわれ、ネッサローズの世話役を押し付けられたことから運命が狂い始める。
・オズの魔法使い:オズの国を治める支配者。民衆には偉大な魔法使いとして崇められているが、実際には魔力を持たないただの人間であり、権力を維持するために動物たちをスケープゴートにする扇動者。
・マダム・モリブル:シズ大学の学長。エルファバの魔法の才覚を見出して魔法使いに引き合わせるが、体制側の広報担当として世論を操作する冷酷な黒幕。