大きな転機となったのは、10代後半での大きな決断だ。多くの若者が憧れるアイドルとしてのキャリアに自ら区切りをつけ、一人の「役者」としてゼロから再出発する道を選んだ際、家族の理解と覚悟が不可欠だった。
周囲からの反対や将来への不安が渦巻く中、父親が見せた態度は「自分で決めたなら、最後まで泥を舐めてでもやり抜いてみろ」という、静かだが力強い後押しだったとされる。親としての心配を隠し、一人の男として息子の腹を括らせる。この父の冷徹なまでの信頼があったからこそ、彼は退路を断ち、泥臭い下積み生活と向き合う腹を固めることができたのだ。