居住空間に対する人々の価値観も大きな変容を遂げている。ライフスタイル・住まい業界の調査によると、近年の住宅デザインはパーソナルスペースの確保や生活感の軽減を意識した設計が主流となっている。自宅を単なる寝場所ではなく、精神的なリセット空間として捉える人が急増しているのだ。
片づけコンサルタントの近藤麻理恵氏が世界的に提唱した「ときめく空間づくり」の思想は、居住者の整理整頓意識を大きく底上げした。そうした美意識が浸透した部屋に大きなスーツケースを広げっぱなしにしたり、私物を散らかしたりする行為は、ホストにとって耐えがたいストレスとなる。自分の持ち物はコンパクトにまとめ、指定されたスペースから溢れさせない工夫が、洗練されたライフスタイルを送る現代人に求められている。