なぜ自作のスプレーで香りが長持ちする人と、すぐに消えてしまう人がいるのか。その差は「界面活性剤」の挙動を理解しているかどうかにある。柔軟剤の主成分である陽イオン界面活性剤は、繊維の表面に吸着して膜を形成し、肌触りを滑らかにする性質を持つ。
しかし、原液のままや濃すぎる濃度でスプレーすると、界面活性剤がダマになって繊維の表面で固まり、香りの放散が阻害されてしまう。薄めの黄金比率で均一に分散させることで、繊維一本一本の表面に薄くしなやかなカプセル層が作られ、体温や動くたびに摩擦で香りがふんわりと立ち上り続ける仕組みが完成するのだ。